第2回討論会への地ならし終了、「果実」手にするのは 米大統領選
ワシントン(CNN) 民主党のジョー・バイデン副大統領と共和党の副大統領候補ポール・ライアン下院議員は先週行われた副大統領候補によるテレビ討論会で、それぞれの政策や政治的立場について議論を戦わせ、畑を耕し種をまくことに成功した。
次の焦点は、16日にニューヨーク州ヘンプステッドで開催される2回目の大統領候補討論会で、オバマ大統領(民主党)とロムニー前マサチューセッツ州知事(共和党)の両名が収穫を得ることが出来るかどうかだ。
副大統領候補討論会で、バイデン副大統領は、高齢者向け医療制度(メディケア)や連邦政府債務の削減から、今後のイランへの対応策に至るまで、ライアン氏を厳しく追及した。
副大統領は、ロムニー・ライアン陣営の政策が中間層の国民に弊害を及ぼし、同性愛者の権利や人工妊娠中絶などの社会問題において米国を後退させるものだと強調することで、今回の大統領選挙を国家の進むべき方向の選択だと定義しようとした。そうすることで、2回目の大統領討論会で、オバマ大統領がさらに議論を展開するための下地を作ることが出来たと専門家は見ている。
ライアン氏も同様に、積極的に攻勢に出て、時に鋭く対立する議論の中で、精力的に内政・外交両面での政策を主張した。同氏は、現政権の政策が、経済回復を妨げ、世界の中での米国の地位や影響力を低下させたとして、オバマ・バイデン陣営の過去4年間の実績を繰り返し問題の中心に据えようとした。ロムニー氏には、ライアン氏の主張をさらに展開する十分な準備が出来ているだろう。