第2回討論会への地ならし終了、「果実」手にするのは 米大統領選
CNNの政治アナリスト、デービッド・ガーゲン氏は、ライアン氏が壇上で安定感や落ち着きを見せて保守派の主張を明確に述べた上に穏健派の多くにも好感を持たれたと指摘。外交問題についても、経験豊富なバイデン副大統領に相対して予想外に健闘したと付け加えた。
しかし、人工妊娠中絶問題などについてのライアン氏の主張は、残る2回の大統領討論会においてロムニー氏にとって厄介な問題となる可能性を指摘する向きもある。
ただし、この問題については、民主・共和両党の支持者の間で見方が大きく分かれている。
ある民主党支持者は、人工中絶問題などは今後、経済問題と同じくらい大きな論争の的となると主張している。一方で、共和党支持者は、各種の世論調査では米国女性の多数派は(人工妊娠中絶に慎重な)生命尊重派であり、ロムニー・ライアン陣営の考えを支持していると主張している。