「完全な誤り」=ロムニー氏? 米グーグルの検索結果が話題に
(CNN) 米インターネット検索大手グーグルの画像検索サービスで「completely wrong(完全な誤り)」という用語を検索すると、米大統領選の共和党候補ミット・ロムニー氏の写真が画面いっぱいに並ぶ――。選挙戦が過熱する米国で、こんな現象が話題になっている。
この現象は、米IT情報サイトの「マッシャブル」が10日に伝え、ニュースサイトなどが相次いで報じた。
グーグルの広報はこの検索結果について、意図的に表示しているわけではないと強調。画像検索はニュースで話題になった用語や検索件数の多い用語に関連付けて結果を表示する仕組みになっており、結果をゆがめようとしたことはないと話している。
ロムニー氏は先に、米国人の47%は政府に依存していると発言して物議をかもし、4日になって、この発言は「完全な誤り」だったと認めた経緯がある。グーグルの検索システムがこのフレーズを拾い、検索結果に反映させたとみられる。
ロムニー氏の陣営はこの問題についてコメントを避けた。
グーグルの検索結果を意図的に左右する「グーグル爆弾」は過去にも問題になったことがある。2000年半ばには、意図的なリンクが大量に作成され、「miserable failure(惨敗)」という用語を検索すると、ブッシュ前大統領に関連した検索結果が表示される現象が生じた。グーグルは後にページ分析の仕組みに手を加え、再発防止策を講じている。