注目高まる副大統領候補討論会 援護射撃は成功するか
ワシントン(CNN) 11月6日の米大統領選まで1カ月を切るなか、現地時間11日にケンタッキー州ダンビルで副大統領候補による討論会が行われる。副大統領候補討論会は、大統領候補討論会の合間のなぎのようなものだったが、今年は注目度が高まっている。そして、失言の多いおじさん風のジョー・バイデン副大統領(民主党)と、若いが真面目で退屈な共和党副大統領候補ポール・ライアン下院議員だが、討論会では同じ困難に直面するかもしれない――ともに、普段とは違った自分を見せなければならないのだ。
エモリー大学の討論学教授メリッサ・ウェイド氏によると、バイデン副大統領は、年齢の割に非常にエネルギッシュであるため、緊張して不適切な比喩を持ち出し、そのまま突っ走って失敗することが多いそうだ。
一方でライアン氏は、副大統領と同じくらいエネルギッシュでなければ討論会での成功はおぼつかないし、単なる真面目な経済専門家ではなく、人々と心を通わせることが出来ると思われなければならないだろう。
1度だけ開催されるテレビ討論会では、1940年代生まれで白髪だがエネルギッシュなバイデン副大統領と、若くて筋肉質だが、あまりエネルギッシュには見えないライアン氏との外見上の違いも興味深い。
バイデン副大統領が、先週の1回目テレビ討論会でのオバマ大統領の大失敗を挽回する役目を負っている一方で、ライアン氏には、共和党の大統領候補ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事の討論会以降の躍進を加速させるチャンスである。