注目高まる副大統領候補討論会 援護射撃は成功するか
エモリー大学のウェイド教授は、ライアン氏にとっては、党としての方向性を明確に出来ていない共和党の中でその存在感を示せる大きなチャンスだとの見方を示す。
ライアン氏にはまた、ロムニー氏の影を薄くしないことも大切で、彼自身の債務削減策と、ロムニー氏の政策とにやや違いがある点にも討論会では注意しなければならない。
ライアン氏は、今回の討論会の難しさをよく理解している。ライアン氏はデトロイトのラジオ局WJRの番組で、オバマ大統領が1回目の討論会で大失敗をしたこともあり、民主党の新戦略は、中傷合戦を仕掛けて事実を歪曲し、選挙民を混乱させて不戦勝に持ち込むことだと語っている。
伝統的には、副大統領候補討論会は、大統領候補討論会の合間のなぎのようなものだったが、今年はかなり白熱しそうだと見られている。ウェイド教授によれば、両副大統領候補が積極的にやりあい、両大統領候補は一歩引いた位置から眺めるという役割分担も考えられそうだという。