ブランド物サングラス姿の銀行強盗犯が出没、全米の13店襲う
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は16日までに、人気ブランド「レイバン」とみられるサングラスを着用し、全米の13銀行を相次いで襲った強盗犯の写真を公開した。「レイ強盗事件」として捜査しているもので、写真公開で居所などの情報提供につながると期待している。
逮捕や有罪につながる情報提供には最大5000ドル(約42万円)の報奨金を約束している。
一連の犯行は今年7月、ウィスコンシン州で始まり、これまでインディアナ、イリノイ、アイオワ、ネブラスカの中西部各州で10月初旬まで続いた。インディアナ州での1件は未遂に終わっている。
その後、中西部を離れたとみられ、西部カリフォルニア州と東部バージニア州に2度出現した。西部、東部と犯行現場が全米規模になっているのが通常の銀行強盗と異なる特徴となっている。
スーパーマーケット内の銀行を狙う傾向がみられるという。インディアナポリス支部のFBI捜査官はCNNに、食料店内の小さな銀行の被害が多く、犯行前に店内で買い物することも度々あったという。銀行の窓口係に現金を要求するタイプ字のメモを渡すのが通常の手口となっている。
犯人像は20~25歳、身長は約172~183センチ、体重は約91~98キロのがっしりとした体格。サングラスの他、スポーツカーのロゴ入り帽子の着用、偽のあごひげと歯の利用、頭髪を様々な色に染めることなどが目立つ。また、ゴム製の指ぬきを使っているとみられる。逃走には韓国の現代自動車の旧型車を使っている。
容疑者の現在の潜伏先は不明だが、FBIは12月5日に最後の犯行が起きたバージニア州メカニックスビルでの捜査を強化している。