「財政の崖」回避へ大詰め、米上院トップ間で妥協案協議へ
ワシントン(CNN) オバマ大統領は28日午後、年明けに迫った「財政の崖」回避に向けて与党民主党、野党共和党の幹部とホワイトハウスで会談した。会談は1時間あまりで終了し、妥協案をまとめる作業は両党の上院トップに委ねられた。
オバマ大統領は、上院トップ間での合意成立を「ある程度楽観視」しているとの談話を発表、「望みが100%かなう者は誰もいない」と牽制(けんせい)した。
リード民主党上院院内総務はホワイトハウスでの会談後、記者団に対し、財政の崖の影響軽減に向けた動きは、今後24時間が「極めて重要」になるとの指摘。「どのような策を打ち出しても不完全なものになる。気に入らない人もいれば、あまり賛成できないという人もいるだろう」と語った。
マコネル共和党上院院内総務は、リード氏との協議により、早ければ30日にも両党それぞれの幹部会に提案を持ち込めるだろうとの希望的観測を示した。
会談には両党の上院院内総務のほか、ベイナー下院議長、ぺロシ民主党下院院内総務、バイデン副大統領、ガイトナー財務長官が出席した。