療養中のクリントン米国務長官、来週にも職務復帰へ
ワシントン(CNN) ウイルス性の胃腸炎と脳しんとうで3週間にわたって公の場に姿を見せなかったクリントン米国務長官が、来週には職務復帰する見通しとなった。
ライネス国務副次官補は声明で、「長官は自宅療養中だが、以前からクリスマスの週は休暇を取る計画になっていたため、今週は何の仕事も予定されていなかった。長官は来週、職務に復帰する見込みだ」と述べた。
クリントン長官は1週間ほど在宅で職務をこなした後、クリスマス休暇に入った。休暇は家族と過ごしたという。先週末に出された声明によると、医師団は長官に、仕事関係のイベントをすべてキャンセルし、激しい活動はしないように要請していた。
クリントン長官はウイルス性胃腸炎に加え、脱水症状で気を失った際に脳震とうも起こしたという。
この先数週間は外国への出張にもドクターストップがかかっている長官だが、職務復帰によって、今年9月11日にリビア東部ベンガジの米領事館が襲撃を受け、駐リビア米大使ら4人が死亡した事件について自ら議会証言を行う可能性が高まった。
20日、ナイズ国務副長官とバーンズ国務副長官はクリントン長官の代理として襲撃事件について上院外交委員会で証言を行った。だが事件へのオバマ政権の対応に批判的な一部の議員、特に共和党の議員からは、改めてクリントン長官の証言を求める声が上がっている。