米消防士射殺事件、近隣住民の娘を逮捕 容疑者の銃入手に加担か
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク州で火災現場に駆け付けた消防士2人が射殺された事件で、米検察当局は28日、事件を起こしたウィリアム・スペングラー容疑者(62、事件後に自殺)のために銃を購入した疑いで、近所の住人の娘を逮捕した。
逮捕されたのは同州ローチェスターに住むドーン・グエン容疑者(24)。調べによると、自分が所持すると偽ってライフル銃1丁と散弾銃1丁を2010年6月に購入した疑い。この2丁がスペングラー容疑者に渡り、今月24日の犯行に使われたとされる。
24日の事件では、ロチェスター近郊のウェブスターで火災が発生し、現場に出動した消防士が銃撃されて2人が死亡、2人が重傷を負った。スペングラー容疑者は過去に殺人事件を起こして銃の所持を禁止されていたため、近所の住民に頼んで銃を購入させたとみられる。
検察によると、スペングラー容疑者は遺書の中で、銃は近所の住民を通じて入手したことを明らかにしていた。州警察によると、グエン容疑者は同日、自ら当局に出頭してきたという。有罪を言い渡された場合の最高刑は禁錮10年と罰金25万ドル(約2250万円)。
スペングラー容疑者は全部で3丁の銃を持っており、捜査当局はグエン容疑者のほかにも3丁目の銃の購入に手を貸した人物がいるとみて調べている。