米NY次期市長の娘、うつ病と薬物乱用の過去を告白
(CNN) 米ニューヨークのビル・デブラシオ次期市長の娘、キアラさん(19)は24日、過去のうつ病や薬物乱用を告白するビデオを、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。
キアラさんはビデオの中で、思春期以降ずっとうつ病に苦しみ、人とのつながりを求めて酒や薬物を使うようになったと告白。大学時代の飲酒や大麻吸引を振り返り、外来治療をきっかけに立ち直ることができたと語っている。
デブラシオ氏は先月の市長選に民主党の新人として出馬し、共和党のジョセフ・ロータ氏を大差で破って当選した。選挙戦では黒人の妻、チャーレーン・マクレイさんと息子のダンテ君の活躍ぶりも注目を集めたが、キアラさんの過去が公の場で語られることはなかった。
夫妻は娘のビデオに寄せた応援メールで「私たちは親として娘を守り、彼女の闘いをそっと手助けしようとしてきた。だが今、キアラは自分の健康だけでなく、同じ苦しみを抱える若者を救うことに情熱を傾けている」と述べた。
ビデオは専門家が撮影、編集し、キアラさんの名前で公開された。精神疾患に悩む若者たちを支援するサイトも紹介している。
米薬物取締政策局のケルリコースキー局長は同日発表した声明でキアラさんのビデオをたたえ、「薬物中毒の過去を明かして回復を堂々と喜ぶことは、誤解や偏見を正して治療の障害を取り除き、多くの患者を救うことにつながる」と評価した。
デブラシオ氏は来年1月1日に市長に就任する。