延命治療中止の願い、妊娠理由にかなえられず 米テキサス州
(CNN) 人工呼吸器を装着されて米テキサス州の病院に入院している女性の夫が、延命治療は望まないという妻の意思を尊重してほしいと訴えている。しかし同州の州法に阻まれて、この願いはかなえられていない。
エリック・ムニョスさんは11月26日午前2時ごろ、妻のマリース・ムニョスさん(33)さんが意識を失っているのを発見し、蘇生を試みた後に救急車を呼んだ。マリースさんは肺動脈に血液の塊(血栓)が詰まる肺塞栓症の可能性があるという。
エリックさんがCNN系列局のWFAAに語ったところでは、マリースさんはこの日以来、人工呼吸器を装着され、意識は戻っていない。
この状態はマリースさんの意思に反するとエリックさんは言う。ムニョスさん夫妻は2人とも救命救急士で、救命の現場を目の当たりにしてきた経験から、生命維持装置の装着は望まないと思うようになった。
マリースさんも以前から、機械によって生かされ続けたくないと話していたという。