延命治療中止の願い、妊娠理由にかなえられず 米テキサス州
しかし問題は、マリースさんが妊娠していることだった。テキサス州には妊婦の生命維持治療を中止してはならないと定めた法律があり、自分の治療方針について書き残すための指示書にも、「テキサス州の法律に基づき、私が妊娠していると診断された場合、この指示書が無効になることを了承します」という一文がある。
病院側は、患者の治療に際しては州法に従っていると説明。「州法には、妊娠中の患者の生命維持治療を中止してはならないと明記されている」と強調した。
マリースさんは現在妊娠18週目で、検査の結果、胎児の心拍は正常だった。24週目になれば早産させることも可能になるが、医師団は胎児が十分に成熟するまで待つことも検討しているという。