1万人の聖歌隊、少女の最後のクリスマスの願いかなえる
(CNN) 白血病のためクリスマスは迎えられないと告げられた8歳の少女の最後の願いをかなえようと、米ペンシルベニア州の自宅前にクリスマスキャロルの聖歌隊1万人が集まって、病床の少女に歌声を届けた。
レイニー・ブラウンさんは7カ月前に急性骨髄性白血病と診断された。12月半ばには余命わずかと宣告され、19日に病院から自宅に戻った。
音楽とダンスとクリスマスキャロルが大好きで、歌手テイラー・スウィフトさんの大ファンの少女。しかしクリスマスまでもちそうにないと医師に告げられ、最後にスウィフトさんに会って、クリスマスキャロルの合唱を聞きたいと願った。
スウィフトさんとの会話はレイニーさんの誕生日の20日、ビデオ電話を通じて実現した。
翌21日の夜、レイニーさんの自宅前に聖歌隊が集まり始めた。最初は数百人、そして数千人になり、ついには1万人が歌とダンスでレイニーさんを激励した。サンタクロースもやって来た。
衰弱したレイニーさんは、窓から外を見ることはできなかったが、フェイスブックを通じて「みんなの声が聞こえる!!!大好き!」とコメントした。ベッドに横たわって酸素マスクを着けたまま、両手の親指を立てて喜ぶ写真を添えて。
歌声は近隣を埋め尽くした人たちの心を打ち、聖歌隊に参加した女性はフェイスブックにこう書き込んだ。「この奇跡で8歳の幼い少女の命を救ってほしいと強く願う。8歳の少女の起こした奇跡が地域や町や国全体に、クリスマスの本当の意味を教えてくれた」