オバマ大統領、「2013年は就任以来最悪の年ではない」
ワシントン(CNN) オバマ大統領は20日に行われた年末の記者会見で、経済成長など自らの成果を挙げ、2013年は大統領就任以来最悪の年だったとの見解を一蹴した。
最近の世論調査で、オバマ大統領の支持率は就任後約5年間で最低を記録したが、大統領は、自分の関心は米国民にとって状況が改善しているか否かだと述べた。
オバマ氏は「世論調査を気にするくらいなら、そもそも大統領にはなっていない」と述べた上で、これまでの成果として、不況だった2009年1月の就任時から経済成長が続いていることや、論議を呼んでいる医療保険制度改革法(オバマケア)に基づいて10月から始まった新医療保険に、これまで100万人以上が加入したことなどを挙げた。
一方、今年最大の過ちは何かとの質問に対し、大統領は保険加入サイトの障害を挙げ、「私が責任者であり、失敗の責任はわれわれにある」と自らの責任を認めた。
さらに大統領は、今年の最優先事項に挙げていた主要法案を議会で何ひとつ可決できなかったことは遺憾とし、来年は移民改革、雇用創出、銃購入者の身辺調査の厳格化、失業保険の給付延長に取り組むと意気込みを語った。オバマ氏は「米国経済は年初に比べ力強い。この勢いで来年に向かう」と述べ、「2014年は米国が飛躍する年になると確信している」と付け加えた。
また来年2月にも法定上限に達する債務上限問題で、共和党が債務上限の引き上げに合意する代わりに譲歩を求めていることについて、大統領は会見で「この件に関して議会とは交渉しない」と改めて主張した。