南スーダン情勢緊迫、退避に向け米海兵隊150人派遣
(CNN) 全面的な内戦が懸念される南スーダン情勢を巡り、米軍は現地の米国人らの退避に向けて海兵隊員約150人の派遣を決めた。米軍当局者2人が23日、CNNとのインタビューで明らかにした。
スペイン駐留の海兵隊部隊が南スーダンに近いジブチに移動して待機するという。
米アフリカ軍司令部は、リビア東部ベンガジで昨年9月、米領事館が襲撃されて大使らが死亡した事件を教訓に、危機に対して迅速に対応できる態勢を整えるとしている。
現在南スーダンにいる米国人は100人前後と推定される。米政権高官によると、すでに米民間人380人、他国の出身者300人が退避した。同高官は「南スーダンの各地に滞在する米国人について、現地に残っている人数などの把握に努めている。すでに自力で脱出した人も多いようだ」と話した。
今年7月に解任されたマシャル前副大統領が率いる反政府派は、東部ジョングレイ州の州都ボルを占拠したとされる。米国務省によると、ボルからは22日、約15人の米国人が退避した。