南スーダン情勢緊迫、退避に向け米海兵隊150人派遣
市内の国連スタッフも首都ジュバへ移動している。同市では21日、退避作戦に向かった米軍輸送機が着陸寸前に銃撃を受けて米兵4人が負傷。作戦はいったん中止されていた。
政府軍の報道官がCNNに語ったところによると、油田地帯の北部ユニティ州の州都ベンティウも反政府派の支配下に入った。
キール大統領は、マシャル氏のクーデター未遂が衝突の発端になったと非難する。一方マシャル氏は23日、CNNとのインタビューで武力による政権奪取は考えていないと述べ、「クーデターなどなかった。でたらめだ」と主張した。
米政府から派遣されたブース特使が23日に明らかにしたところによると、キール大統領はマシャル氏が暴力停止の姿勢を示せばただちに無条件で交渉する用意があると話している。マシャール氏はこれに対し、キール大統領が政治囚を釈放することが交渉の条件だと述べた。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は同日、南スーダンの国民にあてたメッセージで「国連は南スーダン独立への歩みを支持した。今も皆さんの味方だ」と呼びかけ、平和維持活動(PKO)の国連南スーダン派遣団(UNMISS)の増強を要請した。