米軍、黒海にミサイル駆逐艦派遣 ロシアけん制の狙いか
(CNN) 緊迫するウクライナ情勢に関連し、米海軍の誘導ミサイル搭載駆逐艦「トラクストン」が派遣され、黒海に7日入ったことがわかった。
米海軍当局は、同艦の派遣の目的はルーマニア、ブルガリア両国と今年1月に合意していた軍事演習への参加と説明している。ただ、ウクライナへの軍事介入の構えを強めるロシアをけん制する狙いもあるとみられている。
ウクライナの隣国ルーマニアとブルガリアは共に黒海に面する。ロシアはウクライナのセバストポリに黒海艦隊の基地を持つ。
ロシアは、ウクライナで親ロシアのヤヌコビッチ政権が崩壊、欧米寄りの新政権誕生に伴い黒海での海軍兵力を増強しているともされる。
一方、米国はこれに対抗するかのように旧ソ連圏のポーランドやバルト海諸国の空軍を支援する戦闘機の増派を発表している。