盗撮行為は法に触れず 米マサチューセッツ州裁
(CNN) 路面電車の車内でスカート姿の女性を盗撮したとして起訴された男の裁判の控訴審で、米マサチューセッツ州の裁判所は5日、この男の盗撮行為は州法に違反しないとする判断を示した。
この事件では、ボストン市内を走る路面電車の車内で携帯電話を使って女性のスカートなどを下から盗撮したとして、マイケル・ロバートソン被告(32)が2010年に逮捕された。
警察は被害届が出されたことを受け、同被告を逮捕するためのおとり捜査を展開。ワンピース姿の女性警官を下から盗撮しようとした現場を押さえ、ロバートソン被告は「部分ヌード」状態の人物に対する盗撮未遂などの罪で起訴された。
検察側は、「ヌードあるいは部分ヌード」の人物を密かに撮影する行為を禁じた法律が、スカートの盗撮にも適用されると解釈していた。
これに対してロバートソン被告側は裁判で、女性乗客は「ヌードでも部分ヌードでもなかった」と主張。一審ではこの主張を退けたが、州最高裁のマーゴット・ボツフォード裁判官は5日、一審の判断を覆して被告側の主張を認め、「女性乗客はスカートを着用しており、『部分ヌード』ではなかった」と認定した。