指で銃を撃つポーズ、10歳児が3日間の停学に 米オハイオ州
(CNN) 米オハイオ州の小学校に通う10歳の児童がこのほど、手で銃の形を作ってみせたという理由で3日間の停学処分を受けた。父親はこの処分に疑問を投げかけている。
処分を受けたのは5年生のネイサン・エンティンハ君。父のポールさんによると、2月26日、科学の授業中に友達とふざけていて、教室の外に出るよう教員に指示された。親指を立てて人差し指を前に突き出す銃の仕草をしてみせたことが、「暴力や妨害行為は一切容認しない」と定めたオハイオ州の規定に違反するとみなされたという。
「息子は友達の頭に指を向けて『ブン』と言った。相手の子もほかの子たちも見ていなかったが、教員の目に入った。脅したわけではなく悪意もなかった。10歳の子どもが遊んでいただけだ」とポールさんは主張する。
翌朝、ポールさんはネイサン君を連れて校長と面会し、「火器のまね」をしたことを理由に停学処分を通告された。「もしまた同じことをすれば、停学期間が長引く」とも言い渡されたという。
コロンバス学校区の広報によれば、この学校では数週間前から教室内で男子児童が銃を撃つまねをしたり紙で銃を作ったりして問題になり、校長が保護者に注意を促していたという。
ポールさんは「誰かを見せしめにしなければならないほどの事態になっていたのかどうかは分からない」としながらも、「10歳の子が指を突き出したからといってどれほどの脅しになるのか」と疑問を投げかける。
オハイオ州教育局の統計によると、2012~13年にかけての1年間で、「火器のまね」を理由に停学処分を受けた州内の児童生徒は419人、退学処分も38人に上っている。