アルツハイマー、死因の第3位に浮上か 米で実態調査

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アルツハイマー病は心疾患とがんに次ぐ第3位の死因だとする調査結果が発表された

アルツハイマー病は心疾患とがんに次ぐ第3位の死因だとする調査結果が発表された

(CNN) アルツハイマー病は米国で心疾患とがんに次ぐ第3位の死因に浮上しているとする実態調査の結果を米国の研究チームがまとめ、5日の神経学会誌に発表した。

統計によれば、米国で2010年にアルツハイマー病のため死亡した人は8万3000人で、同年の死因の6番目となっている。

しかし米シカゴにあるラッシュ・アルツハイマー病センターのブライアン・ジェームズ氏によると、実際の死者数はその6倍に上る可能性があるという。

「死亡証明書でアルツハイマーなどの認知症による死亡数が過小報告されることはよく知られている。肺炎や心臓発作などの直接的な死因が記載され、根本的な死因は大抵の場合、置き去りにされる」と同氏は指摘する。

ジェームズ氏らの研究チームは、65歳以上の約2500人を8年間追跡調査した。対象者のほぼ4分の1がアルツハイマー病を発症し、400人あまりがアルツハイマー病のため死亡した。

これを統計に当てはめると、アルツハイマー病による死者は推定で年間50万3000人となる。

一方、2010年の心疾患による死者は約60万人、がんは約57万5000人。しかしアルツハイマー病の死亡数の増加に伴い、この数字は減少が想定される。

ジェームズ氏は、「(アルツハイマー病による死者は)20年以内にがんに追いつくかもしれない」と予想している。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「USA」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]