操縦席のガラスにひび、緊急着陸 米デルタ航空機
(CNN) 米アトランタ発ロサンゼルス行きのデルタ航空機が3日、操縦席の前の窓ガラスにひびが入ったために緊急着陸していたことが分かった。
乗客の1人がCNNに報告し、着陸後に撮影した写真を提供した。
緊急着陸したのは、米東部時間3日午前9時前にアトランタの空港を出発したボーイング767―300型機。離陸から約2時間半たった時点で、機長からニューメキシコ州アルバカーキに緊急着陸するとのアナウンスがあったという。
機長は数分後、「気圧の影響で操縦席の窓が曲がって砕けたため」と説明した。
米連邦航空局(FAA)の報道官によると、多層構造の窓の外側だけが割れ、内側に損傷はなかったとみられる。
デルタ航空の報道担当者は「すべての窓は二重以上の構造になっている。割れるようなケースはめったにないが、起きた場合には緊急着陸するという手順が決まっている」と述べた。
客室の気圧が低下することはなく、同機は約15分後にアルバカーキに到着した。
写真を撮った乗客は「降りる時に割れた窓を見せてほしいと頼んだ。機長と副操縦士には、無事に着陸させてくれたことに感謝すると伝えた」という。機長をはじめ乗務員全員が冷静に対処し、取り乱す乗客もいなかったという。