ルインスキーさんが沈黙破り手記 クリントン元大統領と不倫
(CNN) 1990年代に当時のクリントン米大統領と不倫関係にあった元ホワイトハウス実習生、モニカ・ルインスキーさん(40)が、長年の沈黙を破って米誌バニティ・フェアに手記を寄せ、「私とクリントン大統領との間に起きたことを深く後悔している」と告白した。
ルインスキーさんはホワイトハウスの実習生だった1995年、クリントン大統領と性的関係を持つようになった。これが政治スキャンダルとなってクリントン氏は野党共和党主導の下院で弾劾(だんがい)される事態に発展。その後、上院で無罪が確定した。
クリントン氏との関係についてルインスキーさんは、合意に基づく大人の関係だったと強調。「ボスが私を利用したのは確かだが、あれは合意に基づく関係だった。『不当』に扱われたのはその後のことで、私は彼の影響力を守るためのスケープゴートにされた」と記している。
長年沈黙を保ってきたことについては、「一部ではクリントン夫妻から口封じの金を受け取ったのではないかともささやかれた。そうでなければ私が黙っているはずはないと。だがこそれほど事実とかけ離れたことはない」と訴えた。
今になって手記を公開したのは、「自分の過去や他人の未来の周りでコソコソする」のはもうやめようと決意したからだという。
ルインスキーさんは騒ぎが収まると、CMに出演したりテレビ番組の司会者を務めたりするなどメディアにもたびたび登場。しかし2005年に英国に留学して以降はマスコミから遠ざかっていた。
手記全文は、5月13日発売のバニティ・フェア6月号に掲載される。