米学校の銃発砲、1年半で74件 凶行件数は5週間に1件
(CNN) 米国内の学校施設で過去1年半の間に発生した銃の発砲事件は計74件に達したことが14日までにわかった。
CNNの調べによると、全体の件数のうち15件は未成年者もしくは成人が学校内や学校近くで確信犯的に発砲事件を起こしていたことが判明。この種の犯行は、平均で5週間に1件起きている計算となった。
米西部オレゴン州ポートランド東郊トラウトデールの高校では今月10日朝、生徒による発砲事件が起き、生徒や教師計2人が死傷する事件が発生。容疑者は発砲後に自殺したとみられる。
74件との数字は、銃保持の規制論者として知られるブルームバーグ前ニューヨーク市長が率いる団体「Everytown for Gun Safety」がまとめた。調査の対象期間は、米東部コネティカット州ニュータウンのサンディーフック小学校で2012年12月に起きた銃乱射事件以降の約1年半。
同団体の公式サイトによると、統計は報道記事を参考材料にしたもので、校舎内や学校敷地で発生した小火器の発砲事件が対象。攻撃、殺人、自殺や誤っての発砲などを含めている。発砲の動機は、個人的ないさかい、事故、ギャング組織の抗争絡みや麻薬取引などだった。
オバマ米大統領はオレゴン州での銃発砲事件後、「恥ずべき事態」と銃規制が進まないことへのいら立ちを示していた。