ISIS掃討の多国間作戦「司令官」にアレン氏、米退役大将
ワシントン(CNN) ケリー米国務長官は13日までに、イラクなどで台頭するイスラム過激派の壊滅を狙うオバマ政権主導の多国間軍事作戦の「司令官」役に、アフガニスタン駐留米軍の元司令官などを務めた海兵隊のジョン・アレン退役大将が就任すると発表した。
イスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦の推進で、有志連合国間の調整に当たる責任者となる。
同氏は米軍のイラク軍事作戦にも従軍。スンニ派住民が多数とされる同国西部アンバル州で、アルカイダ系の分派組織を弱体化させるため州内の部族をまとめる任務に就いたこともある。
アレン氏は中東を管轄する米中央軍の副司令官などのポストを歴任。ケリー長官は、パレスチナ和平交渉で将来的なパレスチナ国家の樹立に備えた安全保障計画の作成をアレン氏に委ねたこともある。
オバマ大統領は先に、ISIS掃討のための空爆をイラク内で拡大し、シリア内でも新たに実行する方針を表明。同時に、中東などで作戦に加わる有志国軍を構築する考えも示していた。ただ、米地上部隊の派遣は否定していた。