運転中に携帯画像に注意奪われ追突事故、過失致死容疑 米
(CNN) 米中部ノースダコタ州の裁判所は11日までに、州内の高速道路で車を運転中の20歳女性が、交流サイト「フェイスブック」の画像に注意を奪われて前の車に追突し、高齢女性を死なせたとして過失致死の罪に問われたと報告した。
法廷文書によると、事故は今年5月27日、州間道29号線で発生。被告は時速約137キロで走行し、被害を受けたスポーツ用多目的車(SUV)にもろに突っ込んでいた。ブレーキを踏んだ形跡もなく、前方の車に気付いていなかった可能性がある。
捜査当局が被告の携帯電話の調査令状を得て調べたところ、事故発生時、フェイスブック上で画像を見ていた事実が判明。また、テキスト送信も行っていたことがわかった。
SUVは女性が運転していたもので、娘と89歳の曾(そう)祖母が同乗。事故の目撃者によると、被告の車はSUVにブレーキランプと方向指示灯がついた際、追突していた。
前部座席にいた曾祖母が即死し、女性と娘は負傷し病院に運ばれた。命に別条はないという。
同州の地元メディアによると、ノースダコタでは2011年、運転中にメールなどの電子メッセージを読んだり、作成や送信を禁じる法律が制定された。違反者には罰金100ドル(約1万700円)が科せられる。
ただ、警察当局は事故につながりかねない運転中の携帯利用などは深刻な問題になっているとして、違反行為に対するより厳しい罰則の実現を求めている。
米高速道路交通安全局が2011年に実施した運転者の調査結果によると、少なくとも半数は、携帯で会話しながら運転しても車の操作に影響はないと回答。2割は携帯で会話する場合、減速すると報告していた。