米がシリア上空の偵察飛行開始 ISIS戦闘員最大3万1500人

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ワシントン(CNN) 米国がイスラム過激組織「イスラム国(ISIS)」の空爆に向け、シリア上空の偵察飛行を開始した。政府当局者が11日に明らかにした。

一方、米中央情報局(CIA)は同日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(ISIS)」がイラクとシリアで動員できる戦闘員は、これまでの推計の3倍を超す2万~3万1500人に上るとの見方を示した。

オバマ大統領は10日の演説で「(ISISの)勢力をそぎ、いずれ壊滅させる」と宣言、空爆の承認を含めたISIS撲滅戦略を打ち出した。

当局者によると、シリアの偵察飛行はISISを空爆するかどうかの判断材料となる情報の収集が目的。米国防総省はシリアでの情報収集活動を強化して、目標を絞り込みつつある。ISISの指導部も標的とする方針で、国防総省報道官は「敵の戦闘能力を破壊すれば、命令系統や指揮系統も破壊される」と語った。

ホワイトハウスによると、大統領は国家安全保障チームとともに、シリアで収集した情報に基づいて選択肢や標的について検討を進めている。

一方、ISISの戦闘員数についてはこれまで、米政府などの推定で1万人程度と見られていた。しかし戦闘で優位に立ってイスラム国の樹立を宣言したISISは、6月以降、メンバーの勧誘に力を入れているという。

CIA関係者がCNNに語ったところでは、シリア入りした外国人戦闘員は、欧米諸国の2000人を含めて1万5000人を超す。出身国は80カ国以上にわたっているという。

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