共和党指名争い、オハイオ州知事のケーシック氏も参戦表明
ケーシック氏は歯に衣着せぬ型破りな言動で知られる。20年近く下院議員を務め、2000年の大統領選に出馬を表明したが撤退。民間企業を経てオハイオ州知事に就任し、昨年の選挙では大差で再選を果たした。
今月初めに首都ワシントンで開いた集会で00年大統領選を振り返り、「ジェット機で離陸する気になっていたのに、燃料が空っぽで飛び立つことができなかった。あの経験から多くのことを学んだ」と語った。それから15年がたった今も、活力あふれるスタイルは変わらない。
福祉、教育、移民政策では中道寄りの立場を取る。13年にはオハイオ州知事としてオバマ米大統領の医療保険制度改革(オバマケア)に受け入れ姿勢を示し、共和党保守派の反発を招いた。しかし昨年の知事選の出口調査では保守派の88%の支持を獲得。女性の60%、中道派の59%、黒人の26%からも支持を集めた。
次期大統領選に向け、民主党との対比を際立たせたい党内保守派にどう売り込んでいくかが課題となりそうだ。