投獄すべきは麻薬の使用者ではなく密売人、米大統領選候補
ワシントン(CNN) 来年の米大統領選で共和党指名候補争いに立候補したニュージャージー州のクリス・クリスティー知事は19日までに、国内の麻薬問題に触れ、投獄されるべきは密売人であり、摂取する人間ではないとの考えを示した。
知事はCNNとの会見で、非暴力的な麻薬の利用者を何年も服役させるのは意味がないと強調。出所した時には非生産的な人間になっているとし、麻薬中毒問題の根本的な解決にはつながらないと主張した。
麻薬密売業者については、街頭に多大な暴力を持ち込んでいるとして、出来るだけ長く獄中にとどめるべきだと指摘。大量の麻薬を扱う者は地盤を守るため武器と暴力を常に使っていると述べた。
クリスティー知事は大統領選への出馬に当たり、自らの選挙戦では麻薬問題を争点の1つにする考えを表明。「麻薬問題へのこれまでの対応策は失敗であり、機能していなかった。解決のためには別のアプローチが必要であり、麻薬中毒問題を病気ととらえ、国全体となって対処することが重要」と述べた。
また、米国の刑事裁判制度は破綻(はたん)しているとし、麻薬犯罪絡みの裁判制度を統一することへの意欲を示した。