米国への移民、50年後はアジア系がトップ 米報告書
2065年までの50年間で人口はさらに4億4100万人に増える見通し。報告書によれば、移民と子孫たちは増加分の88%を占めることが予想される。
1965年には米国内に住む人のうち、外国出身者が960万人だった。現在はそれが4500万人に増えた。2065年には合法的な移民と不法移民を合わせ、外国出身者が7800万人を超えるとみられる。
現在最も多いのは中南米系の移民で全体の47%を占めるが、メキシコを中心に流入のペースは鈍っている。原因としては2007年の世界金融危機に加え、メキシコなどで人口構成の変化により米国行きを希望する若者の数が減っているという状況が挙げられる。
アジア諸国の人口にはこれと反対方向の変化が起きているとみられ、その結果2065年には移民全体の中でアジア系の占める割合が38%と、中南米系の31%を超えてトップに立つ見込みだ。
現在もすでに、米国在住期間が5年に満たない移民の数は、アジア系が250万人に上るのに対し、中南米系は170万人にとどまっている。