米国への移民、50年後はアジア系がトップ 米報告書
(CNN) 米国への移民はこの50年間で中南米系の割合が減少し、中国、インドなどアジア諸国の出身者が増えていることが、米調査機関ピュー・リサーチ・センターの調査で明らかになった。
移民の出身国別割り当て制度を廃止した1965年の移民法改正から、今年でちょうど50年。大統領選の候補者が不法移民の問題をめぐって激しい議論を展開するなか、同センターは28日、移民の現状や見通しを分析する報告書を発表した。
米国は世界で最も移民人口の多い国だ。報告書によると、今後もその地位は変わらないという。
米国の人口のうち、外国で生まれた人の割合は1890年の時点で約15%だったが、1965年にはいったん5%に減少。現在は約14%まで回復し、2065年には18%を記録する見通しだ。
この50年間で米国の人口は1億9300万人から3億2400万人に増加した。増加分の約半分に相当する7200万人を、移民とその子孫たちが占めている。