アフガン駐留米軍司令官、撤退計画の見直しを提言
ワシントン(CNN) アフガニスタン駐留米軍のキャンベル司令官は6日、米上院軍事委員会での証言で、オバマ米大統領に駐留米軍の撤退計画を見直すよう提言したことを明らかにした。
キャンベル司令官は、アフガンで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」や国際テロ組織アルカイダが勢力を拡大している現状を踏まえ、駐留部隊の規模を調整する必要があるとの考えを示した。
オバマ大統領の計画によると、現在アフガンに駐留している約9800人の米軍部隊は、来年中に大使館の警備要員約1000人を残して撤退することになっている。
キャンベル氏は「現地の状況に基づき、現行の計画とは違う案を示すべきだと考えている」と述べたが、残留させるべき部隊の規模など詳細には言及しなかった。
野党・共和党の重鎮で軍事委員長を務めるマケイン上院議員は、オバマ政権がアフガンの現状を理解していないと批判。撤退計画をこのまま実行すれば「イラクの二の舞になることはだれの目にも明らかだ」と主張し、「情勢の悪化を食い止めるため、至急行動を起こす必要がある」と訴えた。