10代の若者全員にうつの検査を 米専門委が勧告
勧告を出した背景としてクリスト氏は、青少年のうつでは自殺未遂や自殺の危険があると説明する。最近の調査では、米国のハイスクールに通う生徒のうち17%が過去1年で自殺を真剣に考えたことがあると答え、8%は自殺未遂の経験があると回答した。
12歳未満の子どもについても検査を勧告しないわけではないとクリスト氏は説明、「子どものうつは重大だ。もし自分の子どもにうつの疑いがあると思ったら子どもと話し合い、医師が気づいた場合は必要に応じて詳しい検査や治療を行ってほしい」と話す。
12歳未満の子どもの場合、うつがどの程度広がっているのかは分かっていない。米政府の統計では、青少年の約8%がうつに苦しんでいることが判明。この割合は成人と変わらなかった。
USPSTFは先月、成人についてもうつの検査を勧告。特に妊娠中の女性や出産後間もない女性は検査を受けることが重要だと指摘していた。