第2戦控えた共和党討論会、「経験不足」のルビオ氏が標的に
(CNN) 米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いは、第2戦のニューハンプシャー州予備選を9日に控え、6日に同州でABCテレビ主催の討論会が開催された。初戦のアイオワ州党員集会で3位に入ったマルコ・ルビオ上院議員が攻撃の的となった。
ルビオ氏に対しては、政治家としての経験や業績が不足しているとの批判が集中した。
特に、同じ主流派寄りのクリス・クリスティー・ニュージャージー州知事は、ルビオ氏を「大げさな演説」ばかりで決断力がない人物だと激しく攻撃。「大統領になったら、あるいは州知事になったら、米国の偉大さを訴える30秒のスピーチを暗唱するだけでは問題はひとつも解決しないし、だれも救うことはできない」と力説した。
ルビオ氏が反論を試みるなかで「米国民の希望」に言及すると、クリスティー氏はすかさず聴衆に「ほら、20秒スピーチの暗唱だ」と語り掛けた。
ルビオ氏は1日に開かれたアイオワ州の党員集会で予想以上に健闘し、首位の保守派テッド・クルーズ上院議員、2位の実業家ドナルド・トランプ氏に続く3位となった。5日発表のCNNと地元WMURテレビによる世論調査では、首位のトランプ氏に次いで2位につけている。