老夫婦が数時間違いで死去、手握り合いながら 米
(CNN) 米テキサス州サンアントニオでこのほど、58年余連れ添った老夫婦が病床で数時間違いで共に死去する出来事があった。隣り合わせのベッド上で手を握り合いながら最期の時を迎えたという。
詳しい死因は伝えられていないが、病死などとみられる。2人は認知症を患い、夫は脳卒中に襲われていた。自宅で家族に見守られながら最初に息を引き取ったのは夫で、その数時間後に妻が続いていた。
地元のCNN系列局WOAIによると、2人は共に78歳。今年6月1日に58回目の結婚記念日を迎えていた。その1カ月余に亡くなった。
2人には娘3人がいた。娘の1人はWOAIの取材に、両親そろっての死去は信じられないとしながらも、恋愛映画の一幕のようだったと偲(しの)んだ。「母はいつも父と一緒に死ぬと言っていた。本当になった」とも振り返った。