米同時多発テロ報告書、サウジ関連のページが公開
ワシントン(CNN) 米政府は15日、2001年9月11日の米同時多発テロに関する調査をまとめた議会報告書のうち、長く機密指定にされていた箇所を公開した。報告書は同時多発テロを起こしたハイジャック犯の一部が、サウジ政府とつながっている可能性のある複数の人物から支援を受けていたと指摘している。
公開されたのは「28ページ」として知られる機密文書。9月11日の同時多発テロをめぐる議会合同調査チームが02年にまとめた報告書の一部で、公開を求める声が再三にわたり上がってきたが、同報告書の完成以来、機密指定されていた。
米政府から議会に提出された文書は実際には29ページ分で、当時の米中央情報局(CIA)長官だったジョージ・テネット氏の書簡も添えられている。
この文書によると、9月11日のテロを起こしたハイジャック犯の一部は、サウジ政府とつながっている可能性がある複数の人物と連絡を取り、こうした人物の支援を受けていたという。
また、米国内のサウジ政府当局者が国際テロ組織アルカイダなど複数のテロ組織と別のつながりも持っていた可能性を示唆する情報も入手したとしている。ただ、この情報の多くが臆測にとどまっており、独自に確認できていないと認めている。