民主クリントン氏、リードが半減 米世論調査まとめ
ワシントン(CNN) 米大統領選に向けて先月末までに実施された複数の世論調査をまとめた統計によると、民主党のヒラリー・クリントン氏が依然として共和党のドナルド・トランプ氏をリードしているものの、7月下旬に行われた両党の全国大会直後に比べ、その差は半分に縮小したことが分かった。
先月9日~30日に実施された全米規模の世論調査5件の結果をCNNがまとめた。それによると、クリントン氏の支持率は平均42%と、トランプ氏の37%を5ポイント上回っている。
ただ共和、民主両党の全国大会が終わった7月末から8月初めにかけて実施された調査のまとめでは、クリントン氏が49%対39%と、10ポイントの差をつけてリードしていた。
その後は両氏ともそれぞれに苦戦が報じられてきた。トランプ氏は陣営指導部の刷新で立て直しを図ったものの、共和党有力者が次々と不支持を表明。黒人有権者へのアピールは逆に批判を浴びている。一方、クリントン氏は国務長官時代の私用メール問題や、慈善団体「クリントン財団」の献金者と国務省の関係をめぐる疑惑が尾を引いている。
リバタリアン党のゲーリー・ジョンソン氏の支持率は平均9%、緑の党ジル・ステイン氏は同4%で、前回のまとめとほぼ同じレベルだった。今後予定される3回のテレビ討論会に参加するためには、支持率15%のラインに達していることが条件となる。