全米で銃持つ黒人が急増、トランプ政権で不安増大
それでもNAAGAの会員増加は止まらない。新しい会員に占める割合は黒人女性が最も多いという。仕事を退職し、障害を持つ女性のアントニエッテ・シングさんはこの5カ月で護身用に2丁の銃を購入した。過去に被害に遭った経験から、誰かに襲われたとしても銃があれば抵抗できるチャンスがあると考える。NAAGAでは銃の扱い方などについて講習を受けている。
同団体は全米で新しく銃を買った人たちを対象に、銃関連の法律や扱い方などについての講習会を開いている。テキサス州で銃販売店を営むマイケル・カーギル氏も最近、黒人女性100人のグループから、銃の安全性と正しい撃ち方を教える講習会を開いてほしいと依頼されたという。
カーギル氏は銃への関心が高まっている理由として「ホワイトハウスの状況」を挙げ、「アフリカ系米国人などの社会では、人々が自分たちの身の安全に不安を感じている」と指摘。そうした状況は「ここ何年も見たことがなかった」と語った。