米加州銃乱射の容疑者、前夜に妻殺害 犠牲者5人に
(CNN) 米カリフォルニア州北部のテハマ郡当局は15日、小学校など計7カ所以上で銃を乱射した後警察に射殺された容疑者について、事件前夜に妻を射殺していたことを明らかにした。自宅の床下に隠されていた遺体が見つかったという。
妻の遺体の発見により、今回の事件の死亡者は容疑者自身を含めて6人となった。テハマ郡の保安官事務所では、妻の殺害がその後の事件の引き金になった可能性があるとみている。
事件を起こしたケビン・ニール容疑者は凶器で人を襲ったとして有罪判決を受け、今年1月から保釈中だった。事件までの間、当局は容疑者のもとを何度も訪れていたという。容疑者宅から発砲があったとの訴えが寄せられたためだ。
容疑者の姉妹はCNNに対し、容疑者が少なくとも20年間、精神衛生上の問題を抱えていたと説明。気持ちを静めるため、母親が多大な時間と労力を費やしてきたものの、1年ほど前から状態は急激に悪化したと語った。
ニール容疑者は14日、小学校を襲って銃を乱射した後、車を乗っ取って走行しながらさらに発砲。路上で警察と銃撃戦になり、撃たれて死亡した。射殺される前に少なくとも10人を負傷させていた。
同容疑者に対しては銃器の所持を禁止する命令が下っていた。犯行に使われた拳銃は本人に登録されておらず、当局では自作したものとみている。
同容疑者は小学校の教室への侵入も試みたが、施錠されていたためこれを断念した。校内で銃撃が行われていれば、犠牲者はさらに増えていた可能性があると当局は指摘している。