トランプ陣営元選対本部長の保釈取り消し、勾留 米連邦地裁
ワシントン(CNN) 米首都ワシントンの連邦地裁は15日、トランプ陣営の元選対本部長ポール・マナフォート被告の保釈を取り消し、勾留するよう命じた。ロシアによる米大統領選挙介入疑惑を捜査するマラー特別検察官のチームは8日、証人に偽証させようとしたとして、マナフォート被告を追起訴していた。
マナフォート被告は外国のロビー活動関連法違反で起訴され、無罪を主張している。自宅軟禁に絡む制限の緩和を数カ月にわたり求めてきたが、今回の保釈取り消し命令を受け、この試みには終止符が打たれた。
連邦地裁のアミー・バーマン・ジャクソン判事はマナフォート被告に対し、「本件での損害は、司法の運用および裁判制度の健全さへの損害だ」と述べた。
判事はまた、被告による証人との不適切なやり取りを防ぐため、携帯電話の没収といった措置まで取ることはできないと強調した。被告はテキストメッセージアプリを複数使ったうえ、イタリア製の携帯電話で証人となる可能性のある人物に連絡を取っていた。
マナフォート被告は先週、司法妨害を企てた罪でも追起訴されており、ワシントンの連邦地裁では計7件の罪状に問われている。
今回の判事の判断を受け、執行官3人がマナフォート被告を法廷から連れ出し、勾留区域に収容した。手錠は付けていなかった。
トランプ大統領は保釈取り消しの決定について、ツイッターで「厳しい決定」と表現。連邦捜査局(FBI)のコミー前長官やヒラリー・クリントン元国務長官らに言及したうえで「非常に不公平だ」と述べた。