機内で痴漢行為の男に有罪評決、終身刑の可能性も 米
(CNN) 米格安航空会社、スピリット航空の機内で隣席の女性に痴漢行為をした罪に問われた外国人の男に対し、米ミシガン州の連邦地裁陪審が有罪の評決を下したことが20日までに分かった。
検察によると、プラブー・ラマムーシー被告(35)は今年1月、ラスベガス発デトロイト行きの深夜便の機内で、窓側の隣席で眠っていた女性(22)の衣服を脱がせたり、体を触ったりした。
女性が目覚めて行為に気付き、客室乗務員に知らせた。被告は着陸後に拘束された。
調書によると、被告は当初「ぐっすり眠っていた」と主張。女性が自分のひざの上で眠ってしまったが「何もした覚えはない」などと供述していた。
しかしその後、連邦捜査局(FBI)の調べに対し、女性の下着やズボンのジッパーを外したり、体を触ったりしたことを示唆していた。
陪審は先週、有罪の評決を下した。量刑の言い渡しは12月12日の予定。終身刑が言い渡される可能性もある。
被告は就労ビザで米国に滞在していて、服役後は出身国へ送還される見通し。起訴状に出身国は明記されていない。
連邦地検の検事は「だれもが機内で安全に過ごす権利を持つ」と強調し、被害を申し出た女性の勇気をたたえた。
機内での性被害は近年、増加傾向にあるとされ、FBIの捜査件数は2014会計年度から17年度の間に66%増えた。