ラスベガスでのテスラ車爆発、車内で死亡の運転手は米軍特殊部隊所属 情報筋
(CNN) トランプ次期米大統領が所有する米ネバダ州ラスベガスにあるホテルの敷地内で車が爆発、炎上した事件で、捜査に詳しい法執行機関の情報筋は、車内で死亡した運転手の男が米軍の特殊部隊の隊員だと明らかにした。
男の身元はマシュー・アラン・リベルスバーガー容疑者と特定された。当局者がCNNに語ったところによると、容疑者は陸軍の特殊部隊に所属する下士官で階級は曹長。勤務地はドイツで、事件発生時は休暇を取っていた。
米陸軍は2日に声明を出し、リベルスバーガー容疑者が休暇中に死亡したことを明らかにした。ただラスベガスで起きた爆発で死亡したとは明言しなかった。精鋭で構成される当該の特殊部隊は「グリーンベレー」の名で知られ、国外におけるゲリラ戦や特殊戦術に従事する。
1日に発生したラスベガスでの事件では、米電気自動車(EV)大手テスラのピックアップトラック「サイバートラック」が爆発して車内にいた運転手が死亡したほか、現場付近にいた7人が負傷した。警察によると、男性が装置を操作して車内にあった花火とガスタンク、キャンプ用燃料を爆発させたという。
警察はサイバートラックの車体構造により爆発の威力が弱まり、他の車であればさらに大きな爆発になっていた可能性を指摘した。
連邦捜査局(FBI)はこの事件がテロと関連しているかどうかを調べている。
ラスベガス警察の保安官は1日、トランプ氏と近い関係にあるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が経営するテスラの車両がトランプ氏のホテルで爆発したという点を考慮しながら捜査する考えを示していた。
FBIによると、この事件に関連してコロラド州コロラドスプリングスで家宅捜索を行っているという。
同じ元日に南部ルイジアナ州ニューオーリンズでも車両を使った事件が発生している。両事件の容疑者らがカーシェアリングのTuroでトラックを借り、どちらも軍歴があるなど類似点が見られることから、関連性がないか捜査している。ただし、FBIは現時点では両事件の関連を決定づけるものはないとしている。