CNN記者の「締め出し」、報道関係者らがホワイトハウスを非難
ニューヨーク(CNN Business) 米ホワイトハウスがCNN記者の入庁許可証を無効にすると発表した問題で、各報道機関に所属する記者からこれを非難する声が上がっている。
入庁許可証を無効とされたのはCNNのジム・アコスタ記者。7日に行われた中間選挙後の記者会見でトランプ大統領に再三質問を投げかけたことで怒りを買い、大統領本人から「ひどい」人間などとの侮辱を受けていた。
ホワイトハウスの決定について、アコスタ記者はCNNキャスターのアンダーソン・クーパー氏に対し「これはわれわれ全員にとっての試練だ」と指摘。「われわれをホワイトハウスの取材からある程度まで締め出そうとしているのだろう」と述べた上で、「同業者に対してメッセージを送る」意図もあるとの見解を示した。
全国の報道機関を代表するラジオテレビデジタルニュース連盟は、アコスタ記者への入庁許可取り消しを「良心にもとる」と非難。ホワイトハウスの担当記者でつくる連盟も、今回の措置を「一線を越えた」「受け入れがたい」ものだと強調し、直ちに撤回するよう求めた。
右派のウェブサイト運営者やトランプ支持派からは、問題の会見中、マイクを取り上げようとしたインターンの職員に向かってアコスタ記者が乱暴な振る舞いをしたとして、入庁禁止を正当化する見方も出ている。
これに対し、アコスタ記者の隣に座っていたというロイター通信の記者はツイッターで、アコスタ記者はマイクをずっと握っており、職員に触れようとはしていなかったと証言した。