モール吹き抜けで男児が落とされ重体、殺人未遂で男起訴 米
(CNN) 米中西部ミネソタ州ミネアポリスの大規模ショッピングモールで先週、男児が見知らぬ男に抱き上げられ、吹き抜けの3階から1階に落とされて重体となった。男は殺人未遂の罪で起訴され、16日に初出廷する。
目撃者らの話によると、エマニュエル・デショーン・アランダ被告(24)は12日、ミネアポリスの「モール・オブ・アメリカ」で、母親と一緒にいた男児をいきなり抱き上げ、約12メートル下のフロアに突き落としたか、投げ落としたとされる。
起訴状によれば、母親と被告は面識がなかった。被告は現場から逃走したが、モールの駅で見つかり、逮捕された。男児は依然として重体だという。
地元検察官は「母親に連れられた子どもが、モールのように安全な公共の場所で理由もなく暴力的に襲われたという話には、だれもが恐怖を感じる」と指摘。「証拠が許す限りの厳しい罪で起訴した」と述べた。
アランダ被告は調べに対し、このモールには何年も前から通って女性たちに声をかけようとしたが拒絶され、腹が立って犯行に及んだと話した。犯行前日にも大人を殺害しようとしてモールまで行ったが「うまくいかなかった」などと供述している。
法廷文書によると、被告は2015年に2回、このモールで物を投げるなどの騒ぎを起こし、1年間の出入り禁止を言い渡されていた。同じ年にミネアポリス図書館でも、パソコンなどをたたき壊して逮捕された。調べに対し、怒りの感情を抑えられなくなることがあると話していた。