米南部で悪天候が猛威、7人死亡 大都市も暴風域に
(CNN) 米国南部の広範囲が暴風雨に見舞われ、竜巻などによる壊滅的な被害で14日にかけて少なくとも7人が死亡した。この後暴風域は東に移動し、大都市の住民を含むおよそ9000万人が危険にさらされる可能性がある。
テキサス州からミシシッピ州にかけての地域では、強風で木が倒れるなどして子ども3人を含む7人が死亡した。米国立気象局(NWS)によるとテキサス州ロバートソン郡を襲った竜巻は最大風速約62メートルを記録した。
14日以降はメキシコ湾岸から北東部のニューイングランド地方が暴風域となる恐れがある。CNNの気象担当者は、首都ワシントンやニューヨーク、アトランタといった人口の多い都市が悪天候の勢力圏に入ると警鐘を鳴らす。
14日午前にはアラバマ州南東部で少なくとも1つの竜巻を観測した。NWSは竜巻について、がれきが舞い上がって屋外にいるのは危険な状態になると指摘。家の屋根や窓、車両に被害が及ぶほか、トレーラーハウスは全壊する可能性があるとの認識を示した。
NWSは14日の夕方から夜にかけてオハイオ、ケンタッキー、ウェストバージニア、バージニア、ノースカロライナの各州に向けて竜巻警報を出した。
また竜巻のほか、大規模なひょうや豪雨が発生し、局地的な洪水を引き起こす可能性もあるとして警戒を呼びかけた。