米司法省、フリン元大統領補佐官の起訴取り下げ
ワシントン(CNN) 米司法省は7日、マイケル・フリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)の起訴を取り下げた。フリン氏は3年前、ロシアとの接触について虚偽の説明をしたことでトランプ大統領から解任され、マラー特別検察官との司法取引を経て、ロシア疑惑の捜査に協力する姿勢に転じていた。
起訴取り下げの請求は首都ワシントンの連邦地裁に提出された。本件の法的攻防は長期化しており、最近はトランプ氏がロシア疑惑の初期捜査や連邦捜査局(FBI)の旧指導部を批判する種になっていた。
今回の起訴取り下げは、マラー氏による捜査やFBIをけん制する動きでもある。特にオバマ前政権に仕えたFBIの当局者に関しては、トランプ氏が敵視している。マラー氏とFBIはトランプ陣営関係者とロシアのつながりに関する捜査を試み、フリン氏の件も含め、両者が接触した事実を多数発見していた。
司法省は2年以上にわたり法廷でフリン氏の起訴を擁護していた。報道官によると、司法省は起訴取り下げを求める決定についてホワイトハウスに報告しなかったという。