米司法省、フリン元大統領補佐官の起訴取り下げ
司法省は法廷文書で、新たに発見もしくは機密解除されたフリン氏関連の記録に言及。こうした記録を精査した結果、フリン氏とキスリャク駐米ロシア大使(当時)の電話協議をめぐり2017年に行われた捜査について、不適切な捜査との判断に至ったと述べた。
これに対し、フリン氏の捜査に当たったFBIの元幹部からは即座に批判の声が上がった。
起訴取り下げの請求は裁判所が正式に承認する必要がある。
フリン氏は法廷で2度にわたり、政権移行期におけるキスリャク元大使との接触についてFBIに虚偽の供述をしたことを認めた。しかし昨年、マラー氏との司法取引を進めた弁護団を解任すると、その後は裁判所に有罪答弁の撤回を申し立てていた。
トランプ氏は先月30日、フリン氏の嫌疑が晴れるだろうと示唆し、FBI捜査官を「汚くけがらわしい警官」と批判。7日にはフリン氏は「無実」だと指摘し、「フリン将軍のことをうれしく思う。彼は偉大な戦士だったし、今なお偉大な戦士だ」などと述べた。