米連邦地裁、元法律顧問に議会証言求める判断 「大統領は王にあらず」

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ドナルド・マクガーン元ホワイトハウス法律顧問/Drew Angerer/Getty Images

ドナルド・マクガーン元ホワイトハウス法律顧問/Drew Angerer/Getty Images

ワシントン(CNN) 米首都ワシントンの連邦地裁は25日、トランプ米大統領の元法律顧問ドナルド・マクガーン氏は下院の召喚に応じ、証言する義務があるとの判断を下した。ホワイトハウスは今年5月、大統領側近には免責特権があるとの主張に基づき、同氏の議会証言を阻止していた。

マクガーン氏はロシアの米大統領選介入疑惑をめぐり、トランプ氏による捜査妨害の試みを知る人物として、下院司法委員会に召喚された。しかしホワイトハウスの指示に従い、証言を拒否していた。

連邦地裁判事はこの件について、大統領に側近の法的義務を免除する権限はないと述べ、「大統領は王ではない」「大統領側近が議会の召喚を拒否できる絶対的な免責特権など存在しない」と断じた。さらには大統領自身も証言を免れないとの見解を示唆した。

ただしマクガーン氏が召喚に応じたうえで、職務上の免責特権を理由に、一部の質問への回答を拒否することは可能としている。

司法省は上訴の構えを示しているが、マクガーン氏の弁護士はこの判断が上訴で保留にならない限り、同氏は証言に応じるとの見通しを示した。

この判断をきっかけに、下院の弾劾(だんがい)調査で民主党が指摘するトランプ氏の司法妨害について、今後さらに政権内部からの証言が相次ぐ可能性もある。

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