警察に通報した白人女性に殺人予告も、黒人男性が「脅迫やめて」と訴え
(CNN) 米ニューヨーク市のセントラルパークで黒人男性と口論になった白人女性が警察に通報した問題をめぐり、通報された黒人男性のクリスチャン・クーパーさんがCNNの番組に出演し、この女性を脅迫するのはやめてほしいと訴えた。
クリスチャンさんは25日朝、セントラルパークでリードを付けずに犬を散歩させていた白人女性のエイミー・クーパーさんと口論になり、エイミーさんが警察に電話して「アフリカ系米国人に脅されている」などと通報した様子を動画で撮影して公表していた。
エイミーさんはその後、謝罪の談話を発表したが、26日には勤務先から解雇を通告された。
クリスチャンさんは26日夜、CNNの番組の中で、エイミーさんの謝罪について「心からの謝罪だと思う」とした上で、「彼女は自分では人種差別主義者だと思っていないかもしれないが、あの行動は間違いなく人種差別だった。それを本人が認識しているのかどうかは分からない」とした。
ニューヨーク市人権委員会は27日、この問題について調査していることを明らかにした。
クリスチャンさんは、自分が投稿した動画がこれほどの騒ぎになるとは思わなかったとも告白。エイミーさんも自分と同じくらい大量のメッセージを受け取っているだろうと思いやり、「殺人の脅迫もあったという話を聞いた。だがそれは完全に不適切であり許しがたい。直ちにやめてほしい」と訴えた。
さらに、「彼女に腹を立てた人たちが、彼女が警官によって私を殺させようとしたことに腹を立てておきながら、今度は彼女に対して殺人の脅迫をしようとしているのはおかしいと思う。そこにどんな理屈があるのか」「どう解釈すれば筋が通るのか」と問いかけている。