新型コロナで国民の3分の1が精神的苦痛 米世論調査
(CNN) 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、米国人全体の3分の1、減収や失業に至った世帯ではほぼ半数に当たる46%の人が、精神的な苦痛を感じているとの世論調査結果が発表された。
医療問題を研究するサンフランシスコの非営利組織(NPO)、カイザー・ファミリー財団が、全米で無作為に抽出した18歳以上の1189人を対象に電話で聞き取り調査を実施し、27日に結果を発表した。
新型ウイルス感染症の流行中、家族の中に病院での診療を取り消したり延期したりした人がいるとの回答は、全体の48%を占めた。通院を避けたことで自分自身または家族の体調が悪化したと答えた人も11%に上った。
2月以降に自身または同居の家族が食事を抜いたり、政府の食費補助や慈善団体の支援を受けたりした人は26%。食費や医療保険料、光熱費などの支払いに困った人は31%に達した。
ストレスで精神状態が悪化したという回答は男性(33%)より女性(46%)、農村部(28%)より都市部(46%)やその近郊(38%)に住む人のほうが多かった。