ボルトン前大統領補佐官、ホワイトハウスの承認なしでも回顧録を出版へ

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ボルトン前大統領補佐官が延期されていた回顧録の出版に踏み切るとの見通しが明らかになった/Chip Somodevilla/Getty Images

ボルトン前大統領補佐官が延期されていた回顧録の出版に踏み切るとの見通しが明らかになった/Chip Somodevilla/Getty Images

(CNN) ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)が今月23日、ホワイトハウスとの対立で延期されていた回顧録の出版に踏み切るとの見通しが明らかになった。情報筋がCNNに明らかにした。回顧録の出版に関しては、米紙ワシントン・ポストが最初に報じていた。

ボルトン氏はホワイトハウスの承認が得られないままでも出版に踏み切る意向とされる。テレビでの宣伝に向け、複数の局と交渉を進めているところだという。

ホワイトハウスはこれまで回顧録の内容をめぐり、大統領特権で守られた機密情報が含まれていると主張。ボルトン氏の弁護団との間で争いが続き、出版は繰り返し延期されてきた。

米紙ニューヨーク・タイムズが今年1月に報じたところによると、ボルトン氏は原稿の中で、トランプ氏から、政治的ライバル、バイデン前副大統領らの不利になる情報をウクライナから得られるよう協力を求められたと主張。さらに、トランプ氏は当時、ウクライナ側が要請に応じるまで同国への軍事支援を再開しない意向だったとも明記していた。

ボルトン氏の弁護団は同紙の報道内容を否定しなかったが、原稿の流出を非難した。

CNNはこれまでに、ボルトン氏の弁護団はトランプ氏側が機密情報の開示に関する大統領令の抜け穴を利用し、回顧録の内容を過去にさかのぼって機密指定する可能性にも備えていると伝えていた。

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